猫の哲学 あきらめない猫
あきらめない猫
- なんであきらめないのか。考える。
新入り猫が来た。
3匹の先住さんたちにめちゃくちゃ怒られる。
こっちに来んな!
テメェ誰だ!
怒られると逃げて隠れる。でもなぜか何回も出てくる。
こんなバイト先だったら辞めてる。
おつぼねがいて、誰だ!帰れ!って顔を合わせるたび言われるバイト先。
なんでそんな状況でも猫はあきらめないで毎回顔を出すのか。
忘れてしまったのか。
仲良くなりたいのか。
なんとも思わないのか。
人間は怒られるとなんだか自分が全否定された気持ちになる。特にわたしは
お前誰だよ!新人!帰れ!そういわれたら、なんでそんなこと言うの。なんでそんなあたり方するんだ。なんて人なんだ。嫌われてるのかな。変な顔してたかな。なんか悪いことしたかな。色々考える。自分のせい?と自分を見直したりする。
猫はどう感じてるのだろう。
お前誰だよ!新人!帰れよ!
なんでこいつ怒ってんだ?
なんか怖いなこいつ。
やなやつだな。
ちょっと時間経ったし、今行ったら機嫌いいかも。
と顔を出す。
猫とは10秒後には気分変わってたりする。
反省なんかしない。
人間からすると懲りないでよく行くよな。と思うけど、猫同士、そんなに長いことお互いに引きずってない。
それでいて自分の責任なんて考えていなそう。自分目線で他の奴らがなんかやな感じっていうぐらい。
人間は人の気持ちを察するが故に、人の気持ちからまた自分を考えてしまう。
でも人が何を考えているのか。実は伝えられるまではわからない。
自分はどう感じるのか。自分の目線から見てどうなのか。猫はそうやってシンプルに生きてるから懲りない。